『岡崎ロケ・その風と香り』
(旧題:ロケ地の風景)
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『ロケ現場のザワメキ』 2005/12/21(Wed)
徐々に人の数が増えて行くに連れて「いよいよ始まる」といった緊張感が高まって来るのは、スタッフの方々の慌ただしさが増して来たからかも知れません。 私は「きっと“監督”さんは“監督”さん。ADの人はそれなりで見ればだいたいのポジションは分かる」くらいに思っていましたが、人は見かけで判断できませんでした。 先ほどの“ご老人”も『楽譜の様なモノ』を持ってなければ、制作関係の人かな?と思いましたし、逆に役者さんと見紛うばかりのカッコイイ製作スタッフの人もいました。
「じゃあ行きますか?」誰の声か分かりませんが、その合図とともに撮影現場へ移動となりました。撮影場所は“竹千代橋”の東(公園)側から北(お城側)の堤防を下りた“伊賀川沿いの小道”でした。と言っても今までいた“藤棚”から数十歩くらいの所です。
“竹千代橋”はたまに通りますし、その小道も初めてではありません。
下りてみると何処がどう変わったって事ではありませんが、そこは既に撮影現場になっていました。
セッティングなどに慌ただしく動き回るスタッフの方たち。
おっ、対岸にTVカメラを発見。 よく見ると幅3メートルほどの小道は舗装されていたのですが、ちゃんと砂を撒いてコンクリートを隠してあります。 私たちのようなエキストラサポーター組と作業サポーター組(イベント・撮影現場のお手伝い)の公募をしていましたから、そちらの方たちのご尽力でしょう。じゃあ、その辺で働いてる人も岡崎の人なのかな?
まだ芸能人の人は現れませんが、シチュエーションとか立ち位置の話をされると一層気が引き締まります。と言ってもやる事は簡単な事ですが・・・。
「ここを“宮崎 あおい”さんが早足で通り、後ろから“三浦 友和”さんが追いかけるシーンの、すれ違う役(通行人B)です」って事です。 そして、この頃から色々な人が入れ替わり立ち代わり指示を変えて来ます。 「ここから橋の方に向かって歩いて行って下さい」と言われた『ここ』は数回変わりました。現場でカメラを覗いた感じでイロイロ決まって行くって感じです。 その横では、現場設営スタッフの方々がスコップ片手に、土手と小道の境目あたりに細い木を等間隔に植えていました。 そんなザワついた、いつ始まるのか?まだまだ始まらないのか?さっぱり分からない状況で私は「これだけは訊いておかないと・・・」と不安に思っている事が1つありましたから、とりあえずそれなりに内容を理解していそうに指示をしている人を捕まえて訊きました。
『気合、入りまくり』 2005/12/22(Thu)
前にも書いた通り、私には他のエキストラの誰よりも気合いを入れて(空回りでしたが)撮影に臨んだ自負がありましたから、ホテルの待ち時間の時点でもケッコウ偉そうにしゃべり倒していたのです・・・。その中で『自転車男』と呼ばれていた“大工”さん役の人をダシにこんな偉そうな話もしていました。 「自転車に乗って走り抜けるのは、ある意味少し楽らしいですね。以前映画監督の“ビ〜トたけし”さんが「タバコとポケットをNGにしちゃうと、手の演技に困っちゃう役者さん意外と多いんだよ」って言ってて、自転車は両手ハンドルだから・・・。自分としては寒い日の設定なら「う〜寒い寒い」って手をこすったり袖の中に入れれるじゃあないですか・・・」 なんて偉そうに『演技論』めいた事までヌカシテおりました・・・ハハハ。 まぁ実際、私はアドリブが利かない方なので、予め演技を想定しておかないと悔いを残すタイプなんです。
そんな事もあって、慌ただしい現場の中である程度『設定』の分かっていそうなスタッフさんを捕まえて、季節と時間を確認しました。
季節は春先。春休みくらいって感じかな?
そして時刻は夕方。4〜5時ごろって言ってた様な気がします。 私としては『多少寒いくらい』の設定が助かるのですが、訊いてみると
「体感的にだいぶ暖かくなってる頃で、夕方といってもそれ程寒くは無いと思いますよ」ってな感じでした。
前にも書きましたが、私は
『親父が死んで、店の財産が自由に使える呉服屋の?代目』って
(自分勝手に自分に与えた)役柄だったのですが、さらに季節などの設定を聞き
『春物のお仕立ても一段落ついてお店も少し落ち着いた。
今日はチョット(風俗系の)お店へ遊びに行こうと“番頭”さんに仕事を全部押し付けて、日のある時間からお店を抜け出しちゃった。
「お目当ての“志乃”ちゃんは1番人気だからこれくらいの時間に行っても先客がいるかも・・・?」って事なんかを心配してる割には、髪はキチッとセットして、勝負着物に身を包み帯の色にコーディネートしたグレーの中折れ帽子をかぶって、真っさらの足袋を履いて雪駄はいつも履いてるモノだけど、精一杯おめかししてイザ出陣』 という設定で臨む事にしました。
雰囲気としては(デート直前だから)帽子がカッコ良くかぶれているか?などを気にしながら、時間も気になるので少し早足で・・・。
って感じです。 ・・・ね。「あほ」でしょ? (^o^)ゞ
おまけに、“この日、紅一点だった女性エキストラ”さんとすれ違う設定だった(後で変わりましたが)ので、その人の所まで走って行き
「この頃の男性が女性に道を譲るとは思えません。私はよけませんからよけて頂けますか?」
なんて事まで言ってました。
そんな風にノリノリで撮影準備にはまり込んでいる時に突然、さきほど私にNGを出しまくった“若きTV屋職人のスタッフ”さんがすっ飛んで来て言いました。
「その帽子も、ご自前ですか?」 「(チョット自慢げに)モチロン!」
「じゃあ、その帽子もダメです」

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