有限会社シンフォニア

愛知県岡崎市 Local Internet Service Provider

昨日(1月11日)位から、ウェブ、メールなどのサービスにおいて、一部ご利用いただけない状態が発生いたしました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。お詫びの上、お知らせいたします。

この状況は、想定外というか、私の思い込みが原因だったかもしれませんが、DNSサーバーの動作のによるものと思われます。今朝からDNSサーバーの一台を再稼働させて、トラブルを解決できたと思いますが、お客さまの環境によっては復旧するのにしばらくの時間がかかる場合が有るかもしれません。この場合、ルーターの再起動などで復旧すると思いますので、お試しいただければ幸いです。

この際なので、DNSサーバーの説明をさせていただきます。

弊社がネット事業を開始した20年以上前には、DNSサーバーには「プライマリ」「セカンダリ」と二台用意しておく。という程度で問題なかったのですが、近頃はDNSサーバーを、その役目に応じて「権威DNSサーバー」と「キャッシュDNSサーバー」とに分けることが標準的になっています。

これはDNSのセキュリティ・ホールをついた攻撃を防ぐためで、自ネットワーク内だけの名前解決をする「権威DNSサーバー」と、全ネットワークを名前解決できる「キャッシュDNSサーバー」に分けることにより、危険を回避しています。

弊社においても「権威DNSサーバー」と「キャッシュDNSサーバー」を一つのソフトウェアで実行するものから、別々に実行するDNSサーバーに分けるようになっています。

この過程の中で「権威DNSサーバー」を少し前から1台だけにしていたのですが、これが予想外のトラブルにつながってしまったようです。(無知だったと言ってもいいかもしれません。)

ひかり等のブロードバンド接続に変わってきてから、このDNSは接続先(NTT等)の終端設備による「キャッシュDNSサーバー」が自動的に設定される様になりました。

このキャッシュDNSサーバーが、弊社のDNS問合せを「プライマリ」「セカンダリ」に別々に接続しているようで、「プライマリ」だけになっている状態なのに「セカンダリ」にも名前解決を求めてきていたようです。「セカンダリ」は停止させてありましたので、自動的に「プライマリ」で回答をすると思っていたのですが、結構長い時間「セカンダリ」に回答を求め続け、答えが返ってこないのに古いデータを保存して、それをお客様のPCに返していたものと思われます。

そのことが分かったのは、お問い合わせいただいたお客様のPCにリモート接続して調べてところから判明しました。そこで、急遽、停止していた「セカンダリ」をデータを新しく更新して再起動いたしました。

DNSのデータの有効な時間は、24H以内に設定されていると思って良いので、最長24H経過すれば自動的に解決するのですが、そこまで待っていられないと思いますので、ルーター、PCを再起動していただくことで、再度、名前解決しようとして動作しますので、正しい答えを得られると思います。

現実に出会って初めて気づいた事だったので、大変ご迷惑をおかけしたと思います。深くお詫び申し上げます。

有限会社シンフォニア
山本 伸一

About The Author

有限会社シンフォニアSinfonia 山本
本サイトの管理者です。
プロダイバー業務、パソコンの販売・修理、モバイル端末も扱います。
近頃はネット技術の革新が続いており、ウェブの標準も暗号化だけでなく、同時に通信を高速化する HTTP/2 が主流になりつつあり、同時にPHPもVersion8 への移行が進んでおり、弊社サーバーでも標準仕様となっています。

他にも、クラウド、ウェブメーラー、スパムフィルターなど常に新しいものに挑戦するのが大好きです。

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