ユーザー各位
今年も残り少なくなってきた慌ただしい中に、お知らせしたい大事な要件がございますので、少しお時間をいただければ幸いです。
簡単に書きますと、メールに添付ファイルが有った場合、この添付ファイルが正しく受信できないというご報告を11月下旬ころより、少しづついただいておりました。
この件につきまして、ほぼ原因を特定し、解消できたと思いますので、お詫びと共に、ご報告申し上げます。
記
時期:令和2年11月23日~
現象:添付ファイルが「壊れている」等のメッセージで開けない。
原因:メール配送プログラム dovecot 最新版によるバグと思われる
ここから下は、ご興味のある方だけお読みください。
現象が複雑な状況を呈しており、検証するのに時間がかかり、不正確な情報をお客様にご案内するわけにもいかず、色々な検証を繰り返しておりましたが、数日前からリモート接続で実際の現象を拝見することができ、具体的な状況が徐々に
わかってまいりました。
初めはメールクライアントの差に依るものか?
外部ネットワークから来るメールに限ったものなのか?
どうした場合に添付ファイルが壊れるのか?
等を一つ一つ検証してまいりましたが、漸く一つの結論にたどり着きました。

それはメールサーバーの内、配送を担当するdovecot というサーバープログラムの更新を11月23日ごろにしたのですが、通常のメールではトラブルが出ないことから、このトラブルに気づけないでいました。(まさか最新版がバグっていようとは想像しないです。)
この場を借りてお詫び申し上げます。
メールサーバーというのは実際には2種類のプログラムから構成されており、Postfix , Dovecot というサーバープログラムが連携して動作します。
今回、この内のDovecot の最新版が出ていたので、11月23日に更新しました。
テキストのみのメール、あるいは容量の小さい添付ファイルではトラブルが起こっていなかったので、ここに原因が有ると判定することが困難だったのですが、本日の検証作業の中で、メールクライアントの差による現象の差がない事、と添付ファイルの容量が大きくなると現象が発現することを確認しました。
それで Dovecot をひとつ古いバージョンにダウングレードして検証したところ新しい Dovecot の場合、ファイルが開けなかったものが、古い Dovecot にして無事に開けることを確認いたしました。
原因究明の為にご協力いただいた、お客さまにこの場をお借りして御礼申し上げます。
ご不明な点がございましたら、このメールにご返信いただくか、お電話をいただければ幸甚です。