有限会社シンフォニア

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麒麟がくる。事前に予想した以上に良い出来になっていると思いました。

4Kカメラで撮影され、実際に土曜の午前8時からは4Kで放送しているようですが、残念ながら我が家はまだ4K対応のテレビがないので、見られません。でもハイビジョンでも十分にその効果は出ているように思います。

さて、これは賛否両論かもしれませんが、衣装などのきらびやかな色彩が特徴の一つなのだそうです。これは現代人が思うほど、当時の人たちの生活に色が無かったモノトーンのような世界だというのは、おそらく古い寺院や神社を見ての思い込みだと思うのですが、平安時代くらいの寺院が、できるだけ当時の姿を忠実に再現しようとして復興した場合、目を見張るような煌びやかな色合いに驚く人が多いのが、その一端を表しているように思います。

むしろ現代人よりも色に対する感性が鋭く、現代人からは派手過ぎると見えるような装飾が当たり前だったのではないかと僕は思っています。

さて、第一話冒頭で十兵衛光秀の後ろ姿が大きく映し出され、「あれ?!」と注目したのが腰のもの。つまり太刀の鞘の拵えが立派だったことです。若い時代の光秀は既に、このような立派な太刀を持つ身分だったのだな!と作者の設定に感心しました。

光秀の若いころの話は、無いと言っていいくらいに情報が少ないのですが、明智の荘の立派な侍だったという設定なわけですね。これはのちの豊臣秀吉(藤吉郎)とは対極的であり、出発時点が異なっているというのが起点になっているようです。また光秀はとても知識が豊富で当時としては稀な教養人である武士であったことも表されていると感じました。

そして野盗に襲われる田畑を守る明智の郎党を指揮し、農民を野盗から守るという侍の本来の姿とともに、聡明さ、勇敢さ、腕っぷしの強さなどが他を引き離していることも理解させられて、この英傑の魅力にすっと溶け込んでいくようでした。

この戦闘で出くわした鉄砲の衝撃はどれほど大きかったのでしょうか?
苦労して堺で手に入れ献上した鉄砲を「こんなもの実際の戦では役に立たぬ!」と切って捨てる斎藤道三ですが、それがどのようにして戦にとって重要なものと認識されていくのかという筋道を考えると楽しみがまた一つ増えたように思いました。

それにしても道三役の本木雅弘(もっくん)の所作の美しいこと。顔立ちが蝮と言われた道三にふさわしいのだろうかと少し心配でしたが、杞憂に終わりました。えげつない守銭奴、悪者にしては目が輝き過ぎで、凄味は無いのですが、槍を持っての所作や土岐氏を毒殺するときの唄など、やっぱりすごい役者だなぁ!とため息が出るほどでした。
(4K撮影のせいか、暗部もノイズが出ずに綺麗な画像にも驚き!ました)

それに引き換え、まんまと道三の術中に落ちて敗北する織田信秀(高橋克典)は少しみじめでしたが、信長が天下布武を敷く礎を作った武将としての威厳は出ていたと思うので、これも名演と言っていいと思います。

女性陣では、帰蝶(川口春奈)、牧(石川さゆり)などが新鮮味を出しているのに感心!石川さゆりの老け役も自然に入っていけて「こりゃ役者でも道が開けていくな」と感心しました。

ひとつだけ「あれ?」と思ったのは、明智の荘を襲った野盗たちが、馬に縄で引っ張りながら連れていた百姓たちです。菊丸(岡村隆史)が「三河で捕まって遠江の方にでも売られていく」というくだりがありましたが、そうすると方向違いじゃないの?と不思議に思ってしまいました。野盗たちの言ってることが確かなら三河で捕まえたなら苦労して明智へ山越えしなくとも、先に遠江に連れて行って売るんじゃないかなぁ?というのが感想です。
三河から明智に出るには大きな山を越えなければならず、野盗たちにとっても疲労困憊する、いい選択とは言えない気がします。

でも、これからの展開はとても興味深いものです。

脚本家の池端俊作氏の手腕に期待でワクワクです!

About The Author

有限会社シンフォニアSinfonia 山本
本サイトの管理者です。
プロダイバー業務、パソコンの販売・修理、モバイル端末も扱います。
近頃はネット技術の革新が続いており、ウェブの標準も暗号化だけでなく、同時に通信を高速化する HTTP/2 が主流になりつつあり、同時にPHPもVersion8 への移行が進んでおり、弊社サーバーでも標準仕様となっています。

他にも、クラウド、ウェブメーラー、スパムフィルターなど常に新しいものに挑戦するのが大好きです。

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