covid-19 通称、武漢ウイルス検査のためのPCR検査の在り方が、2月15日から世界標準に近いやり方になったと聞いていたので、変更されて約1週間経過した今日の時点で、どんな変化が表れているかを厚生労働省のウェブサイトから抜き出してみました。
本記事の最初に記したようにPCR検査の在り方が、2月15日から世界標準に準じたものに変わったそうなのですが、それがどういうものかというのを記します。
PCR検査では、人から採取した検体(唾液など)からウイルスを検出するわけですが、そのままではウイルスの個数が余りにも少なくて検出できないので、検体を増幅してウイルスを見つける検査法です。
この時の増幅する倍率を表すのがCt値というそうですが、簡単に言えば、元の検体を何倍に増幅するかという目安だと思っていいでしょう。
世界標準というかWHOなどから世界に向けて指導されているCt値は30~35だと言われます。そして、2月14日迄の日本でのCt値は40~45だと伝わっています。
ここで30~35と40~45としてもどれだけ違うのかは分からないと思いますが、これを通常の10進法の数値で表すと驚く位に大きなものだというのが分かります。このCt値というのはサイクル数ともいうそうですが、検体を2倍に増幅する回数を指します。ということはCt値30というのは、2の30乗という事になります。
これを10進法で表すと
Ct値30=1,073,741,824倍
Ct値35=34,359,738,368倍
Ct値40=1,099,511,628,886倍
Ct値45=3.5184372e+13倍(手元の計算機では10進法で演算できないくらい大きい)
桁数で見ただけでも世界標準の30~35と40~45の大きな違いはすぐに分かると思います。
これだけ大きく増幅して5ケのウイルスあるいは、それと思われる断片が見つかれば陽性になるのです。
ウイルス関係の研究者などに言わせると上限が30で、25を超えてしまうと、ほとんど信頼性がない。という倍数なのだそうです。25を超えて増幅させると、本来探している物とは異なる物質を検出している可能性が高いという事ですね。
どうした訳か事情は分かっていませんが、日本ではこのような当てにならない倍数にまで増幅してウイルスを検出しようとしていたわけです。だから、陽性に判定されても全く症状がない人などが混ざりこんでしまうため、非常に分かりにくい怖いウイルスに見えていたわけです。さらには入院しなくてもよい人たちが多く入院対象になっていたという事です。
ここで理解がいくと思います。
日本は世界標準をはるかに上回るベッド数、医療体制を持っているはずなのに、そして海外と比べて二桁位少ない感染者でありながら、医療崩壊をする!と叫んでいた理由はここにあります。
さて2月15日から漸くCt値30前後でのPCR検査になるという事なので、この日を挟んで陽性者の数値は全く異なる性格を持っていると思わなければいけません。という事は、緊急事態宣言により国民の行動が規制されたから減ったという事とは異なる原因(要素)が含まれた数値になるという事です。
医療従事者にはワクチンの接種が行われ始めていますが、これらのことを踏まえて今後のデータを見ていくことが大切だと思います。こうご期待。というか世界標準で行われた検査での実態が分かるわけですので、漸く公平に比較ができるという初めての事態を目撃することになりますので、興味津々なわけです。