有限会社シンフォニア

愛知県岡崎市 Local Internet Service Provider

すでに第5話が放映される日になってしまいましたが、第3話、第4話を見ての感想を綴ってみます。

小豆坂の戦いは、三河・尾張では有名なはずですが、それ以外の地方の方には余り知られていない合戦のようです。
弊社に関東の方からみえた方と話をしているときに全く知らない風でした。
まぁ歴史マニアでもない限り知らないのでしょうね。

「三河物語」という書物をご存じの方も少ないと思いますが、徳川家康に直接仕えた大久保彦左衛門が「門外不出」として著したもので、当時の生の話が多く出てきます。(真贋のほどは分かりません)
その中で以下のような記述が出てきます。

時代は、竹千代(家康)が人質として今川氏に向かう途中で、織田氏に売られてしまった後の事です。ですから丁度この頃のことだと思っていただいて差し支えないでしょう。

今川殿がいわれるには、広忠より人質がきたが、かたわらから盗みとられて、敵方に売られてしまったことはいたしかたない。そのうえでなお、織田方と組まないことで侍の義理がよくわかった。このうえは広忠を助けて加勢しよう」と臨済宗の雪斎長老に命じて、駿河・遠江・東三河三国の兵を集めて加勢する。雪斎は駿府を立ち、藤枝に着く。翌日、藤枝をたって、大井川、小夜の山を越え、懸河に陣をとる。翌日、懸河を出発。袋井、見付、天竜川を越え、その日は引馬に陣をとる。翌日、引馬を出発、二手に分かれて、今切と本坂を越えて吉田に陣をとる。吉田を出発、下地之御位、小坂井、御油、赤坂をすぎ、山中、藤河に陣をとる」

この最後の「藤河」が弊社のある「藤川」のことです。

そして小豆坂の合戦として

弾正之忠(織田信秀)は駿河衆が出陣したことを聞いて、清州の城を出発、翌日は笠寺、鳴海に陣をとる。翌日は笠寺を出発、安城に着き、そこより矢作川の下之瀬を越えて、上和田の砦にうつる。翌日は馬頭之原へ押しだして、敵とあい対そうと上和田を夜明け前に出発する。藤河と上和田のあいだは一里ある。

と記述され、西から攻める織田軍は「上和田」に、東からは今川軍が「藤河」に陣をとって、多くの命が失われた小豆坂の合戦が行われたことが分かります。(松平氏は今川軍の先鋒として戦い、多くの死者を出しました)

この小豆坂も今では戦場だった痕跡はなく、石碑が立っているくらいになってしまいました。

小豆坂の戦いは実は何度もあり、竹千代を人質に捕られながら今川の庇護を受けないと国が成り立たないために三河の国衆は先鋒となり織田軍とたたかいました。先鋒というのは合戦の矢面に立つのですから、一番多くの死者が出ると言われています。
それでも、そこで活躍しなければ松平家は生き残っていけなかったのですね。

この竹千代が織田家に人質になっていた時、吉法師(後の信長)に逢い、良い遊び相手だったという説もあるようです。後の織田・徳川の連合が成ったのは、その時の記憶が有ったからかもしれませんね。

そう思っていたら、第4話で竹千代が登場しました。

それにしても、ここで光秀と竹千代が遭遇するとは?!

ちょっと思ってもみなかったです。

家康は本能寺の変の前に、信長に招待されて京・堺を訪れていますが、その時の接待係が光秀で、何か不調法が有ったのか信長から厳しく叱責され、それが本能寺の変につながったという説もあるようですが、光秀ほどの知者が、それだけのことで謀反を起こすとは考えにくく、「麒麟がくる」の中でも、その辺への伏線が張られているのだと勘ぐっています。

いずれにしても、さらに興味深い展開になっていくようで楽しみです。

それから、「麒麟がくる」について衣装が派手だという話が特に若者の間で賑わっていると聞いたのですが、「本当はそこじゃなくて、むしろ衣装に施された模様が、ちょっと時代と違うんじゃないか!」と異論を唱える人がいらっしゃいました。なんでも、ああした模様が使われるのは江戸時代に入ってからなのだとか。戦国時代には、それだけの技術が無かったという事でした。

また武家の女性が、片膝を立てて座るのは、時代考証としてはこれまでになく正確だとも聞きました。
以前の大河ドラマで、そこは気づかなかったので機会が有ったら見返してみたいものだと思っています。

さてBSでは、これから放送の時間です。リアルタイムでは見られないと思いますが、録画してまた感想を綴ってみたいと思います。

About The Author

有限会社シンフォニアSinfonia 山本
本サイトの管理者です。
プロダイバー業務、パソコンの販売・修理、モバイル端末も扱います。
近頃はネット技術の革新が続いており、ウェブの標準も暗号化だけでなく、同時に通信を高速化する HTTP/2 が主流になりつつあり、同時にPHPもVersion8 への移行が進んでおり、弊社サーバーでも標準仕様となっています。

他にも、クラウド、ウェブメーラー、スパムフィルターなど常に新しいものに挑戦するのが大好きです。

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)

More
Share / Subscribe
Facebook Likes
Posts
Pinterest
0564-64-4612