この何話かは話が淡々と進んでいる感じで少し面白みに欠ける感じが否めないのですが、違う見方では面白いシーンもありました。

このシーンなんかは面白いですよね。
藤吉郎(後の豊臣秀吉)が、字を教えてもらいたいのに、東庵先生に教えを請えばいいのに、それを拒否して「お駒ちゃん」に教えてもらおうと、逃げている図です。
ご存じの通り藤吉郎(この時にはまだ無名かな?百姓出身の無頼人だから)は信長から「猿」と呼ばれたのですが、その猿が、東庵先生役の堺正章(猿芸が得意でやはり猿と言われた。孫悟空役もやったし。)を嫌って逃げながらお駒ちゃんに纏わりついているのですから、笑ってしまいました。
猿が猿に嫌われてる!の図です。
それにしても、この猿はちょっと年齢的にも他の配役と不釣り合いだし、イケメン過ぎますよね。だって猿ですよ!

この後に信長に仕えるようになるはずですが、年恰好で言うと主従逆転という感じがする。猿が老けすぎ!
それでも荷の中に瓢箪が含まれているのは、ご愛敬ですな。(わかる人はピンとくるはず)
秀吉って農民出だから、文字の読み書きができなかったなんて話も伝わっていますが、実は結構な文化人で、きれいな文字を書いているのが残ってますよね。実は博学だった!という伏線がここで描かれているようです。

その信長ですが、のちの道三と面会するために多くの鉄砲隊を従えて行くのですが、このいで立ち。いかにも人を食った態度といえるのでしょうが、これを「お蝶」が画策したというのは、いかにもフィクション過ぎるなぁ。
まぁ川口春奈お蝶が、とてもかわいいから許しちゃうけど( ゚Д゚)
でも沢尻エリカが「お蝶」で出演予定だったときいているけど、沢尻エリカのお蝶ってどんな感じになったのかは若干興味ありです。気の強いお姫様だったことはぴったりだけど、信長に愛されたという感じが出せたのかどうか、やはり疑問で、春奈ちゃんでよかったと思っています。

猿が無用ノ介の背後に!
でピンとくる人は、ご年配の方だけでしょうが、伊吹五郎さんは「水戸黄門」にも出ていてなじみの深い俳優さんなんだけど、この人が登場してきた時の印象が強すぎて、つい「無用ノ介」って言いたくなっちゃうんですよね。

ゴルゴ13で有名な「さいとう・たかお」先生が書かれた時代劇なんですが、実写版のドラマで無用ノ介に抜擢されたのが「伊吹五郎」さんなんですよね。
子供心にすごいインパクトを与えた番組でした。それにしても主題歌が「美空ひばり」嬢だったとは!!
今頃になって分かって、こちらも驚きました。
閑話休題
第14話では、斎藤家の家内抗争が激しくなって、南果歩(深吉野)の入水自殺によって大きく回転していくのですが、この後の道三は、ある意味かわいそうですね。
本当は信頼しているはずの息子に「本当の父親ではない」と忌避され、信長と面談したことにより、お蝶の婿の将来性を期待して、できれば義龍(伊藤英明)に家督を譲った後は、信長と同盟して今川に対峙しようと思っていたのだろうけど、愚息はどこまでいっても愚息で、父親の心を読めない。(これは果歩さんも同じかな)
しかしここで、義龍側に忖度し過ぎな光秀は、カッコ悪かったですね。それともまだ、この親子関係が修復できると信じていたのでしょうか?微妙なところですが、そこはまだ描かれていないですね。
ここまで来ると「麒麟がくる」の麒麟を呼ぶ人物とはだれか?を考えると、とんでもない思いが湧いてくる。
子供の頃の家康に光秀は会っていて、その時に少なからず恩を売っているわけですよね。
そうすると、光秀は本能寺の変の後も生き伸びて、家康の懐刀になり天下統一、平和な世の中づくりを目指したと言われる天海大僧正になった!なんてストーリーも考えられるんだろうか?
なにせ謎の多い人物(光秀)ですから、フィクションならいろんなことができそうで、作家さん(池端俊策氏)の腕の見せ所です。
と、ここまで書いてきて明日放送のタイトルを見たら「道三、わが父に非(あら)ず」ですって。
では明日の放送を楽しみに今回はこの辺で。