コラム 『“隊長”の精神(病)野球』

隊員発行メールマガジン 【週刊・野球小僧の部屋】より抜粋




2002.01.30 : - おっかえんなさい。 -



去る1月14日。フジTV番組『SMAP×SMAP』にて、
人気アイドルグループ“SMAP”のメンバー“稲垣吾郎”がブラウン管復帰を果たした。
彼にとって幸運だったのは、復帰の第1弾が『芸能レポーターによるお詫び会見』では無く
『仲間とファンに囲まれたコメント発表の場』が用意されていた事である。

率直に言えば「非常に【感じの良い】コメント」であった。
“吾郎”ちゃんが自分の言葉で語ったコメントは、
大げさに反省を表したり変に媚びた訳では無いが、反省と後悔の気持ちは充分伝わって来た。
私の妻も、もらい泣きをしながら「この事件はプラスになる」と言っていた。

番組の演出は勿論だが、彼のコメントにシナリオライターがいた事は安易に想像出来る。
いや、この番組・このコメントの成否が彼の今後10年を決める大切な場である。
本人やライター任せでは無く、番組スタッフやジャニーズ事務所、
大げさに言えば全マスコミの総力をあげて彼の『復帰イベント』を成功させねばならない。
“SMAP”にはそれだけ価値があると同時に
『ファンに夢を与え続ける仕事』をしている者達の責任だとさえ思えた。


それに比べて「私たちが愛する野球界」の無責任さは何なんだろう?
過去プロ野球選手が事件を起こし、その謝罪会見では皆ハンで押した様に
「もっと野球に精進し素晴らしいプレーを見せる事でファンの皆様に・・・」
脱税事件(サッチー程では無いが)を起こした選手がそう言った時、私には
「税金を誤魔化さなくて済む程、ばく大な給料が貰える様に頑張ります」
としか聞こえなかった。

働いてお金を頂いている者が「仕事で頑張る」のは当たり前の事である。
そしてその努力は地位や給料のUPで自分に返って来る。
それを『お詫び』にした時点で彼らは
「今までファンの事は考えずに遊び半分で仕事をしてました」
と公言した事になってしまうと私は思っている。

例えば「今まで以上に仕事に打ち込む事は勿論ですが、
それとは別にボランティアの様な形で社会貢献する事で
ファンの皆様への『お詫び』にしたい」
くらいの事を言ってはどうだろうか?

選手は球団から減給・謹慎を申し渡されているのだから、そ
れで良いだろうとの見方もある。
しかしそれは、球団が下した制裁であってファンへの何かは全くなされていないのである。

また「いい大人なんだから自分のケツは自分で拭け」と言う意見もある。
確かにその通りなのだが、自分たちが『ファンに夢を与え続ける仕事』をしている事を考えたら、
制裁を下した後で、次はその選手のイメージをどの様にUPして行くかを
関係者総動員で『戦略』として考えるのが『まわりの大人達の責任』なのではないだろうか?


何度も何度もシュミレーションを繰り返し、
1つの単語を「どの表現が1番好印象か」と知恵を絞り出しあって
『復帰イベント』を作り上げた上でリハーサルを重ね、ファンに発表する。
“稲垣吾郎”とそのスタッフは、それだけの事をしているハズである。
関東球団の怪物“M”投手のまわりのスタッフは、何も出来ていなかった。


私の様に客商売をしていると、ミスに対するフォローの成果で
以前より強くファンになって頂いたお客様もある。
ミス自体は勿論ピンチなのだが「そこまでする?」と言ったレベルの努力で
チャンスに代える事も出来るのである。


只1つ気になったのは番組で「SMAPは5人揃ってSMAPなんだ」的なコメントをしていたのだが、
最近ユニクロのCMに出ている初期メンバーの“森”くんが
「最初はオレを入れて6人でSMAPだったんだけどな・・・」
と寂しがっていないか?

とチョットだけ心配してしまった。




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