達彦は男っぽい部分もありますが、やっぱりお坊ちゃまです。だから、ちょっと世間知らずで、ほかの人から見たらとぼけているように見えたりもする。鈍感というか、ほんの少し感覚がズレているような人物ですね。桜子とはちょっと違いますが、物事に対して一直線で、真っすぐな青年でもある。言わなきゃいけないときは言うし、悩むときはひたすた悩んで、けっこうはっきりしているところもあるんじゃないかと思います。
演じる前は、達彦に対して“爽やかな人物”という印象がありましたが、実際に演じてみてもそのイメージは変わることがありませんでした。台本が来たら、もっと深いところまで分かって発見もあったので、少しずつ達彦の深い部分も理解して演じられるようになりました。僕と達彦は似ているところがとても多いのですが、達彦は僕よりもちょっと熱いかも(笑)。キヨシみたいに、表に出す感じの熱さではなくて、「僕にはこういう思いがある」って内に秘めていて、静かに思いを行動に移したりっていう熱さがあるように思います。僕の方は達彦よりももっと思いを表に出さないし、冷静かな!?いや、嘘です(苦笑)。