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松井達彦役
福士誠治さんインタビュー
桜子やマロニエ荘の仲間と共に暮らしながら、音楽の勉強に励んでいた達彦。しかし、父・拓司が急逝し、音楽の道に進むことが難しくなります。演じる福士誠治さんに、岐路に立つ達彦についてお話を聞きました。
達彦は僕よりも熱い人です

達彦は男っぽい部分もありますが、やっぱりお坊ちゃまです。だから、ちょっと世間知らずで、ほかの人から見たらとぼけているように見えたりもする。鈍感というか、ほんの少し感覚がズレているような人物ですね。桜子とはちょっと違いますが、物事に対して一直線で、真っすぐな青年でもある。言わなきゃいけないときは言うし、悩むときはひたすた悩んで、けっこうはっきりしているところもあるんじゃないかと思います。
演じる前は、達彦に対して“爽やかな人物”という印象がありましたが、実際に演じてみてもそのイメージは変わることがありませんでした。台本が来たら、もっと深いところまで分かって発見もあったので、少しずつ達彦の深い部分も理解して演じられるようになりました。僕と達彦は似ているところがとても多いのですが、達彦は僕よりもちょっと熱いかも(笑)。キヨシみたいに、表に出す感じの熱さではなくて、「僕にはこういう思いがある」って内に秘めていて、静かに思いを行動に移したりっていう熱さがあるように思います。僕の方は達彦よりももっと思いを表に出さないし、冷静かな!?いや、嘘です(苦笑)。

 
桜子の魅力は人の思いに真剣なところ

物語の冒頭で、子ども時代の達彦が桜子を味噌桶に落としますよね。あのへんから、達彦にとって桜子は幼なじみとして気になる存在になり、成長してからは仲がいいから自然と恋人のような感覚になっていったんだと思いますね。監督ともいろいろ話していたのですが、達彦が桜子に思いを寄せるようになったのは、劇中で言えばマルセイユで達彦の演奏会を開いたあたりからだと思うんです。桜子のイノシシ型の(猪突猛進的な)真っすぐさにつっつかれた感じです(笑)。それからずっと、達彦は桜子のことを思っている訳ですが、桜子は達彦の気持に長い間気付かない(苦笑)。「もうちょっと早く気付いてもいいんじゃない?」って、そこは声を大にして言いたいです(笑)。
そんな桜子は、いつも人の思いに真剣になれる、とても素敵な人だと思います。ちょっと煩わしいところもあったり、最初は偽善なのかなって、勘ぐったりしてしまいますが、彼女は自分の大切な人に対して、自分自身のことのように真剣なだけなんです。だから、熱い思いが相手に伝わったり、人の心を打ったりする。ちょっと鈍感だけど(笑)、そこが魅力だと思います。

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