♪ トップ ♪“隊長”ご挨拶  ♪ ストーリー   創作話   観光案内  ロケ参加顛末記   わが町のお店   リンク 

Come back昭和! Vol.6
『純情きらり』が描くのは昭和初期の日本。時代背景はもちろん、セットや衣裳(いしょう)、小道具、メイクなど、番組に登場する全てのものが当時の様子を再現したレトロなものばかりです。知っているようで意外と知らない、当時の様子を様々な角度からご紹介していきます。
磯vsかね 華麗なる競演!かねさん流おしゃれ術戸田恵子さんのお話磯vsかね トップへ磯さんのページはこちら かねさん流おしゃれ術
かねさんは、老舗の女将ということで伝統的な日本の女性をイメージしました。磯さんとは、着ているものも髪型も正反対の雰囲気ですね。
初めて登場した頃は、まだ若い設定だったので紅色の長い羽織を着て、髪も少し柔らかいシルエットにしていました。
その後は、店に立ち、仕事をしていることもあって、シンプルで実用的な髷(まげ)を結っています。髪型自体はおしゃれではありませんが、いつも高級なさし物をしていて、「山長」の裕福さを表現しています。当時、さし物や櫛などの髪飾りは珊瑚(さんご)や翡翠(ひすい)、べっ甲などで作られており高級品だったため、普段から髪を飾っている人は少なかったようです。特に戦前、戦中は世相的にもさし物をしている人はいなかったと思いますが、今回は他の人との差別化をはかるためにも、あえてかねさんはずっと髪を飾っています。
衣裳は、最初から最後まで着物での登場となります。他の出演者の方にも言えることなのですが、今回は、全ての着物を古着で揃えているため、痛んでいるものも多く、補修したり、見えない部分に継ぎを当てたりして、着物を着ていただいています。かねさんの着物は、お召し※1や紗※2、絽※3など高級な素材ものを選ぶことはもちろん、女将としての威厳が表現できるよう、渋めで落ち着いた色目の物が多いですね。柄もはっきりとしていてシャープな印象のものを取り入れています。
 
※1 絹糸で織られた織物で、お召し物という所から名付けられた。
※2 よこ糸を一本打ち込むごとに、二本のたて糸を交差させる織り方です。シャッキッとした張りがあり、真夏の着物とされる。
※3 搦(からみ)織の一種で、たて糸のからみで透ける織り物です。
 
談:杉山正英(衣裳担当)、橋本良子(メイク担当)
トピックストップへ