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杉 笛子役
寺島しのぶさんインタビュー
父の源一郎亡き後、家族を支えるために懸命に頑張ってきた笛子。冬吾と結婚してからは、表情や言葉も穏やかな印象になった笛子について演じる寺島しのぶさんにお話を聞きました。
笛ちゃんは本当にかわいいです

ドラマがスタートした頃、笛ちゃんは「妹や弟たちの親代わりをしなくては」という責任感から、とても厳しく家族に接していました。教師ということもあって話す言葉も真面目で固い感じで、先生をしているときのセリフなんかは覚えるのも大変(苦笑)。しかも、いつもみんなが楽しそうにしている時にも真面目なことを言ったりするので、正直言って「私も一緒に楽しみたい!」と思っていたんですよ(笑)。そんな笛ちゃんも、冬吾さんと出会って、結婚してから、どんどん素直になっていきました。一度、冬吾さんに「お前は家族のことを考え過ぎる、もっと力を抜け」というようなことを言われた瞬間から、何となくタガが外れたっていうか…。そこからどんどんかわいらしい女性になっていったように思います。だけど、冬吾のことが好き過ぎて、エキセントリックになっていく部分もある。「愛しているが故に…」というのが分かりやすくなってきているので、私としては笛子役が楽しくなってきています。ほんと、そういう笛ちゃんってかわいいですよね。西島(秀俊)さんも言っていたのですが「笛姉ちゃんの評判いいんだよな〜。俺がダメ亭主を演じれば演じるほど、笛姉ちゃんのお株があがるんだよ」って。それは「サンキュー」っていう感じです(笑)。

笛子は冬吾が大好き

冬吾のようなクリエイティブな人はいつの世も人気があるんじゃないかと思いますね。笛ちゃんとは真逆の人なので、惹かれるのも分かる。それに、笛ちゃんは冬吾には感情をむき出しにできるんですよ。もし冬吾が「なに〜!!」って怒っちゃう人だったらダメだろうけど、「そんなことはどうでもいいじゃないか」というタイプですから(笑)。笛子としては感情をむき出しにしても暖簾(のれん)に腕押し状態なんですけどね(苦笑)。だから、うまくいっちゃてるし、笛ちゃんも成長させられているんです。
子どもが生まれて、結婚前の2人とはまた違う関係が生まれてきていますが、やっぱり、笛ちゃんは基本的にとっても冬吾が好き。理由は分からないけど、すごい愛しちゃってるんです(笑)。そんななかで、笛ちゃんは、画家としての冬吾を何よりも尊重し、尽くします。だけど、なんか才能があるんだろうなっていうだけで、何がいいのかという点にはあまり興味がないと思うんですよ。冬吾が好きで、結婚して子どもも産んで、女としての意地と母としての意地とで、何だか分からないままに夫の才能を信じているじゃないかな。「絵のことよく分からないんだ」ってセリフでも言っていますが、笛ちゃんは桜子のようには冬吾を理解できないし、2人の間にある芸術家同士の繋がりもよく分からない。だから、そうじゃないところで「絵を見守り続けることが私の仕事だ」って思っている。でも、やっぱり分かり合えない部分があるから、「私は違うんだ」っていうのは、どこかにひっかかっているんじゃないかな。桜ちゃんと冬吾の関係にはどこか嫉妬があると思いますね。

 
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