10月位から何件か「従来届いていたメールが近ごろ届かなくなった」という連絡をいただくようになりました。当初、個別に対応してサーバーの設定に少し無理をしながら受信できるようにさせていただいてきたのですが、サーバーのログを調査していく中で、昔では考えられないくらいの量で、不適切な設定のメールサーバーからの送信が増えていることがわかりました。

どのような不適切な設定かというと、送信サーバーをIPアドレスからホスト名を知ることができない、Unknown の状態になっているという事です。

昔ながらの封書であれば、送信者の住所・氏名などの記載がまったく無く、もしかしたら危険人物からの脅迫分が入っているかもしれないという状況と考えてもらえば分かり易いでしょうか。

それが、こともあろうに一般社会では有名な大会社であったりするのです。

従来、弊社ではこうしたメールを受け取らないように、一番最初の時点で弾いていたのですが、上記のようなことが少なくないことがわかり、この設定を方向転換して、Unknown な送信者のものでもいったん受信して、その後のスパムフィルターで、できるだけ振り分けて、受信ボックスには入れないようにし、「迷惑メール」フォルダーに振り分けるように変更をいたしました。

この切り替えが約一週間前なのですが、この間の変化を見ていただくために見易いグラフでご覧いただけるようにしました。

上図がこの24時間のグラフです。
正常なメール Clean と思われるものが33%に対して60%ものメールがGreylisted となっており、迷惑メールと思われるものになっています。
これらのメールは、一旦受信を待ってもらう(後でもう一回送ってね)として再度送信されてくれば受信する、というメールなのですが、この多くは送信元が Unknown なものです。(深夜帯にも減っていないのも特徴です)

そして下図が、8月から今日までの総合値を円グラフにしたものです。

この一週間ほどで大きな変化があったとはいえ、 Unknown をはじいていた時と比べると Clean 69% Greylisted 23% だったものが、この一週間で大きく変化していることがお分かりになると思います。

Clean は 69% --> 33% と激減なのに対して
Greylisted は 23% --> 60% と大幅に増加しています。

この為にユーザー様の手元に迷惑メールが届く確率が4倍くらいに増加してしまっていると思います。

現在、スパムフィルターにスパムのサンプルとなるメールを毎日100通以上、学習させるためにデータ投入しておりますので、徐々に減ってくると思いますが、今しばらくのご猶予をいただきたいと存じます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

About The Author

有限会社シンフォニアSinfonia 山本
本サイトの管理者です。
プロダイバー業務、パソコンの販売・修理、モバイル端末も扱います。
近頃はネット技術の革新が続いており、ウェブの標準も暗号化だけでなく、同時に通信を高速化する HTTP/2 が主流になりつつあり、同時にPHPもVersion8 への移行が進んでおり、弊社サーバーでも標準仕様となっています。

他にも、クラウド、ウェブメーラー、スパムフィルターなど常に新しいものに挑戦するのが大好きです。
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