昨夜たまたまなのですが、今まで気にも留めていなかったiPS細胞で有名な山中伸弥教授が、新型ウイルスへの対策について尾身茂氏(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 副座長)と約1時間にも及ぶ対談を行っているユー・チューブの動画を見つけました。

2020-04-05 加筆・修正をさせていただきました。

1時間近くも対談して中山教授の優秀さはよく理解できたのですが、尾身氏の言葉は、どこかはっきりとせず”言いたいことが伝わってこない”、”専門家にしかわからない”ような話し方で、山中教授はそれをかみ砕いて一般国民にも分かり易い言葉に翻訳しながら確認作業をしている。という感じでした。

長時間の対談ですから全部ご覧になるのは大変だと思いますので、自分なりに要旨を纏めてみました。

  • 新型コロナウイルスは感染しても80%の人は軽症であり、さらに他人に感染させることも無い
  • インフルエンザ等の従来の風邪の場合には、感染者のほぼ100%が他人に感染を起こさせるが、新型コロナウイルスは、どうした訳か5人の内4人の割合で、自らは感染しているのに他者に感染させることはない。
  • しかし、残りの一人(20%の人)だけが複数の人に感染させる力を持つ。
  • 感染者の中で特に高齢者のような体力の弱くなっている人が重篤化してお亡くなりになるケースがほとんど。
  • また、この感染力を持つ20%の人たちには、自らは発症しないか軽症の方がいて、こうした人たちが各地へ散らばり「人の多く集まる密集されたイベント」などに行くことによって一度に多くの感染者を生み出す。これがクラスターである。
  • すでに日本人の多くは感染している可能性がある。かと言って必ずしも発症するとは限らない。
  • 小・中・高校生に急遽、休校を要請したのは、これら若い人たちは体力があるため、もしも発症していても程度が軽く済んでしまうため、感染に気付かない可能性が高く、その内の20%が他への感染力を持つので、その分母を減らすために休校の要請をした。効果は十分に出ていると考えている。
  • 重篤化してしまう方の特徴としては、なんといっても高齢者のように基礎体力の弱まっている方が、新型ウイルスがトリガーになって呼吸困難などの症状を引き起こした場合である。
  • ただし、この新型コロナウイルスは直接、肺の機能に影響を及ぼして呼吸機能に急激な悪化をさせることが有る。(呼吸困難になり死に至る)
  • 今現在の対処は、爆発的な感染者それも発症者を抑えるために、小中高校などの休校要請を主に、感染者の大きな集団を作らないで、発症者の爆発的増加を低く抑え込み、でき得れば低い水準値のまま移行させる、あるいは緩やかなカーブでの増加に留めおくことが対策になる。
  • 既に発症し、治癒した人から免疫力を持った血液を提供してもらい、それをワクチンのように摂取することも考えうるが、日本人全員にワクチンを提供するには、それに見合う免疫力を持った血液を持つ人が多く必要だが、今のところそうした人は少人数である。(ワクチンを作るために多くの人が感染して治癒を待つというのは本末転倒ですからね ('◇')ゞ )
  • このように考えてくると、むやみに検査をして感染者をあぶり出しても、その内の20%の人だけが2次感染者を生み出す可能性があるが、この中にも発症していないケースもあり、現実的には検査する意味が低い。(感染者=発症者ではないことを認識しないといけない
  • これらを踏まえるとまだまだ長い期間の対策が必要になる可能性が高い。しかし、必要以上に怖がる必要はなく従来のように必要な時に必要な対策をしていれば、感染の大爆発には至らないと思う。(手洗いとか、人の多いところに行くにはマスク着用という事ですね。家の中までもマスクをしている必要はないと思いますが ( ゚Д゚) )

この動画は3月8日に収録され、すでに1,181,000以上の人がご覧になっているようなのですが、残念ながらコメントもつかず理解している人がどの位いらっしゃるのかもわからないのですが、コメントが付かない原因の一端は、尾身氏の分かりにくい言葉と説明にあるのかなぁと感じています。

最近の報道では感染者数だけでなく、クラスター発生地を報道していますが、それが何を意味するのか、何なのかの認識が不足した状態で発信しているだけにとどまっているように思います。

正しい知見に基づいた情報でなければ、それはゴミ以下の毒になりかねないことを知ってほしいと思います。

追伸
ホリエモンの動画も分かり易かったので、一緒に掲げておきます。

これは3月18日の投稿です。

About The Author

有限会社シンフォニアSinfonia 山本
本サイトの管理者です。
プロダイバー業務、パソコンの販売・修理、モバイル端末も扱います。
近頃はネット技術の革新が続いており、ウェブの標準も暗号化だけでなく、同時に通信を高速化する HTTP/2 が主流になりつつあり、同時にPHPもVersion8 への移行が進んでおり、弊社サーバーでも標準仕様となっています。

他にも、クラウド、ウェブメーラー、スパムフィルターなど常に新しいものに挑戦するのが大好きです。

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