福島での原発事故により避難されている方、また放射能の影響に敏感に反応する世界中の人々。
日本人は特に唯一の被爆国として放射能に対する恐怖感が心の奥底に沈殿しているように思います。
シーベルト、ベクレルなどの初めて目にし耳にする言葉が溢れ、それに対する確かな理解を持たないマスメディアが、意図的に「危険である」ことを強調しているようにも見えます。
今の時代、私たちが情報を得る手段は、マスコミを通したものだけでなく、ネットが大きな手段として存在し、様々なものを迅速に比較的簡単に入手することが可能です。
放射能による人体への影響も、マスコミから得られ難い情報の中には、真逆の内容を伝えるものも少なくありません。
低線量率放射線療法といって、人体に悪影響どころか、かえって「体に良い」などという稲 恭宏博士の研究もあるようなのです。
また、この混乱の最中、福島原子力発電所の正門前まで自ら出向き、喧伝されるような危険はないことを訴えている高田純理学博士などを知ることもできます。
このお二人以外でも、いまの放射線量ならそれほど大騒ぎすることではないのではないかとする科学者も少なからず存在するようです。
色々な情報を漁ってみると、どうやら人体に対する放射線の影響というのは、あまり研究されておらず、絶対的な評価を下すにはデータが少なすぎる事が、そうした情報の錯綜になっているようです。
広島・長崎に投下された原爆による人体への影響は、想像を絶するものだったことはあまりにも明らかなのですが、では今回のように、じわりじわりと放出される放射能による人体への影響は?というと、限られた方しかデータを持っていないようなのです。
そして上記の「稲 恭宏博士」「高田純理学博士」などは、そうした研究を経た上で「心配しなくて良いですよ」と言っている様なのですが、他の科学者の方々は、どうもそうした 研究をしたことはなく、「原爆であれだけ大きな影響を人体に与えたのだから、放射能が人体に良いはずはない」という解釈をしているように感じます。
どちらが正しいのか、まだ結論を出すことはできないのでしょうが、上記のように「まだまだ未研究の分野であり、科学的にも立証されていない」というのが正しいようです。
そうした中で、「危険である可能性があるのだから、できる限りの安全策を採るべきだ」という考えと、「自身の研究の中では、十分に安全と考える」という対立した意見が有ることを知っておくことは、有意義なことであると思います。
よく「真実は一つ」などという言葉がありますが、断片的にはそうだとしても、森羅万象は常に変化しているものであり、多面的に見ないと誤った判断をしてしまうということが大切なのだと思います。
なにが真実なのか。
この曖昧な言葉に惑わされないようにすることこそ、この時代は肝に銘じなければいけないのではないでしょうか。
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