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2000.10.17 : - ON対決 - |
セ・リーグ “読売・巨人軍”に続き、パ・リーグ “ダイエー・ホークス”の優勝が決まった。 関係者ならびにファンの方々には心から「おめでとう」と言いたい。 (たしか去年も書いたな、こんな事) また、去年書いた私のコラムの文章の中に、取り様によっては 「監督が“長嶋”の間は“巨人”は優勝できない」とか 「 '99年の“ホークス”は実力以外の不思議な力で優勝しただけで、翌年の優勝はムリだ」と 言ってる様に思える文(あくまでも取り様ですが)があった。 そんな気は無かったのだがそう取ってしまった各チームのファンの方々に心からお詫びします。m(__)m 私が間違ってましたぁ(あれ?そんな気は無かったんだよな?ホントか?) 30代半ば以下の年齢の方には、もう1つピンと来ないと思うが、 我々『巨人の星』世代以上にとっては、今年の日本シリーズの数ある見所の1つに挙げられる “ON対決”は間違いなく目玉の1つである。 世間一般で彼らは「70年代・高度経済成長期のシンボルであり、 2人1組で“巨人軍”の第3期黄金時代を担ったのだから当然仲好し」的な 見方をされがちだが、普通に考えればそんなハズは無い。 昔から「両雄並び立たず」と言う。 トップクラスのプロ野球選手で同じバットマンの彼らが 「最低2人の内どちらかが打ってチームの勝利に貢献しよう」などと思う訳が無い。 自分が1番でないと気が済まないから1流選手になったのである。 事実、1点ビハインドの0or1アウト満塁で打席に“3番・王”なんて場面で “長嶋”は必ず「凡退しろ〜、満塁のままオレに回せ〜」と口に出さずとも (イヤ彼の事だから口に出したかもしれないが)思っていたし(本人談) “王”がホームランにこだわったのは、仮にその場面で逆転タイムリーを放っても “長嶋”がダメ押しの2ベースなど打とうモノなら、翌日の新聞には 「ON2人で逆転」と書かれてしまい(しかもNの方が少し大きめだったりする) その様なイメージが着いてしまう事を嫌ったからだとしか思えない。 当時は、どの球団も「給料の査定」を“野球を全く知らない親会社のエライさん”が やってたから、中途半端にズレのあるイメージの積み重ねが、大きく給料の違いに関わっていた。 当然その様な場面では「“長嶋”の前にランナーを残したくない」と 思っていたに違いないのだ(こちらは想像だが) そもそも人間的キャラが違い過ぎる。 “陽の長嶋”と“陰の王”“アバウトな長嶋”と“神経質な王” 野球感もかなりの違いがあるので、 2人が仲良く野球界の将来について話し合うところは想像が出来ない。 例えが的外れかも知れないが“王”を中心に話をすると・・・ 高校卒業後すぐ大手自動車会社の製品開発・製造部に入社した“王”は、類稀なる研究と努力で、 数年後には「彼の造った車は素晴らしい」と内外で高い評価を受けるようになる。 いわゆる“製造畑の職人”である。 彼の入社より1年早く“長嶋”という大卒のスターが営業部に入社済みだった。 彼の営業力は1年目から業界トップレベルで数年で「ミスター自動車業界」と呼ばれ 「ヤツならその辺に落ちている石ころでも売って来る」とまで言われていた。 たぶん何処の業種でも似たところがあると思うが、世間の評価は 『最前線で華やか』な営業の方が高く評価されがちである。 オマケに製造職は「完璧に出来上がって当たり前。ミスがあればマイナス評価」 の様な部分があるので、なおさら貢献度実績よりイメージ評価で待遇に差が出る事がある。 お互いに相手の力を認めつつも“王”は 「アホでも売れる完成度の高い車を造ってヤツの出番(存在価値)を無くしてやりたい」と 必死に努力し、世界記録となる名車を開発するが、 それは“長嶋”が管理職になってからの事であり、とうとう“長嶋”に勝ったと思う事は出来なかった。 お互いに管理職になり、管理職として結果も出して来たが、現役時代の業績が凄過ぎたのか、 結果を出したのが大手自動車会社の会社力によるモノと思われたのか、 意外と高い評価は受けていない。 その後“王”は他社の管理職となり、 念願の“長嶋”率いる大手自動車会社との直接対決の場を与えられた。 幸い、会社の戦力を比較すれば大手自動車会社が圧倒的に有利である。 そう「幸い」と書いたのは“王”は同じ戦力で勝っても 正当な評価は得られない事が容易に想像できるからだ。 不利な状況で打ち負かさなければ“長嶋”に勝ったという評価は得られない。 だからこの状況は【最高のシチュエーション】なのだ。今こそ・・・ と・・・こんな想像をして見た。 このシリーズ、普通に考えれば“ジャイアンツ”の圧勝である。 しかし去年も“ホークス”は不利だと言われながら圧勝でシリーズを制した。 短期決戦の勝ち負けはどちらに転ぶか分からない。 ただ、私は“ホークス”が勝つために“王監督”が選手全員に 「正直に言う。個人的な感情で申し訳ないが、オレは“長嶋”さんに勝ちた いんだ! オレはあの人をある意味憎んでいる。それは嫉妬かもしれない。 それでもオレは“長嶋”さんに勝ちたい!どんな事をしても勝って積年の 鬱積を晴らしたいんだ!みんな!頼む!“長嶋”さんに勝たせてくれ!」 などと、子供の様に頼み込むと意外な好結果が生まれるのでは?と、期待している。 まぁ、ここまで来ると『ただの妄想』だが・・・ いずれにしろ、今年も球場が全試合ドームである。 間違い無く10月21日(土曜日)からシリーズは始まる。(水没?多分大丈夫・・・) |
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