瞑眩(めんげん)について

瞑眩(めんげん)・好転反応とは?

慢性疾患を自然治癒力によって健康を取り戻す過程で、身体にさまざまな病的な症状が現れることがあります。

たとえば、皮膚に湿疹が現れることがあります。これは、体のなかに溜まっていた毒素が皮膚に出てきたために起こる湿疹です。下痢をすることもあります。これも毒素の排泄の過程で起こります。体の痛みを感じたり、倦怠感を感じることもあります。これは慢性病で鈍っていた神経が活性化したためです。いずれも日にちが経つにつれて治まるものです。

このような体の反応を、好転反応といいます。

好転反応には、つぎのようなものがあります。
弛緩反応 … 怠い、眠いなどの倦怠感として感じられます。
過敏反応 … 便秘、下痢、発汗、腫れ、痛みなどとなって現れます。
排泄反応 … 湿疹、かゆみ、目やに、吹き出物、大量の便などで体内の老廃物・有害物質が排泄される症状です。
回復反応 … 胃痛、腹痛、吐き気、発熱、動悸などとなって現れます。

好転反応は、慢性病によって鈍っていた細胞が、正常化に向けて活性化する過程で起こる体の変化ですから、正常化したときには反応は終わり、健康を取り戻すことができます。漢方では、「めんげん現象」といい、薬の効き目は「めんげん現象」があって初めて確認できるとされます。

好転反応は、還元反応とも言われます。病気の状態は、体が毒素などで酸化しています。体の細胞が活性化するというのが、還元です。酸化した老廃物をどんどん対外に排泄する作用が起こりますので、その過程で一時、病的症状が出ることがあります。

好転反応は、薬の副作用と全く異なります。例えば抗生物質を飲むと胃を悪くしますが、健康なところを悪くするような影響があるものが薬の副作用です。ところが、好転反応は、身体のもともと悪いところが、一時的に更に悪くなるような現れる方をします。高血圧の人が一時的に更に血圧が上がった、糖尿病の人が一時的に血糖値が上がったなどのことが起こります。アトピー性皮膚炎なども、一時ひどくなることもあります。この症状が克服できると、だんだんと健康になります。

好転反応は、人によって千差万別です。何度か繰り返すことがあります。そんなときは、初めは強く出ますが、だんだん繰り返すうちに反応は弱くなってくる傾向があります。

このように、起こった症状がほんとうの病気か、好転反応なのかの見分けはやさしくありませんが、すぐれた信頼のおける健康法を採り入れた場合に起こった場合は、好転反応とみなして良いでしょう。

好転反応が辛い場合は、一時体を休めてください。生活のテンポを緩めることで、乗り切ることができます。身体が改善にむかって変化していることを、やがて実感できるはずです。

実例 わたし(けんしん)に現れた症状

冷えとり健康法の一部である、靴下の重ね履きで就寝していると、夜明けくらいに指が痛くなるということはよく聞きます。(私の奥さんもよくなります)私の場合は足首の周りに傷ができ、そこから膿みたいなものがでてきます。

特に靴で擦れる部分ではないのですが、最初は、擦り傷のようなのですが、そのうちに酷くなり、血が混じった膿のようなものが出てきます。(下の写真参照)

大体、2週間から、3週間で治まっていくのですが、ひとつが治まると、別のところがまた、同じ状態になります。これが何箇所か起こりました。

冷えとりを治療に実践してみえる治療院さんに相談しましたら、これは内臓系の毒だそうです。内臓というのは、それぞれに関連があり、ひとつの内臓の毒出しが終わると、次の内臓の毒だしをするそうで、内臓の種類によって毒だしが現れる部位が違うのだそうです。

本当に不思議です。

①傷の出来始め
(擦り傷のようになっています)

②酷くなった状態
(靴下に血の混じった膿が付着しているのがわかります)

③約2週間後
(治まりつつある状態です)

④3週間後
(ほぼ治まった状態です)

A;別の部位にも現れました

B1;向こう脛にも現れました

B2;約2週間後には治まりました