新築・リフォーム時の構造的対策の事例

 主にヤマトシロアリ対策を想定した構造的対策の事例を示します。ヤマトシロアリ地域ではもぐれる高さの床下構造そのものがすでに構造的な対策の意味を持っています。

玄関
ポーチと玄関扉部の間を開けて
玉石を詰めたもの
 (布基礎)
 ポーチの裏側で活動するヤマトシロアリが玄関扉方向に侵入しにくく、玄関土間のコンの辺縁部(床下方向は床下から見るとして)でのヤマトシロアリの活動がわかりやすくなる。
 玉砂利の下に粒子バリアを敷いてもよい。
(愛知/小牧市)
ポーチと建物との間に隙間を設け
基礎外周を裸にする
 (ベタ基礎)
 これも上と同じで、ベタ基礎辺縁部からの動きがわかりやすく、ポーチ側からの動きもわかりやすい。
 基礎巾木(仕上げの薄いコンクリート)を塗らないことで基礎と基礎巾木の接合部からの侵入が露出する。
 この現場はイエシロアリ地域ですが、旧宅で巣の駆除を完了した後の新築。これ以外にも、敷地の一部に点検ボックスの埋設スペースを設けるとか、羽アリの誘殺灯設備もある。
(大阪/高石市)


勝手口
ステップを離す
  勝手口のステップを建物から離すことで、ステップとの基礎との接合部からの侵入がしににくく、わかりやすく、対応しやすい。
 隙間に粒子バリアを敷くか、部分的な薬剤処理も併用可能。
(愛知/新城市)
ステップを一体打ちにする
 ステップをベタ基礎の延長として一体打ちすることで侵入しにくく、対応しやすくなる。
 入り隅部などに薬剤や物理バリアの併用も可。
 この現場は玄関ポーチも一体打ちにしている。
(愛知/豊田市)


古民家のリフォーム
もともとのGLで仕上げる
 土間コンを打つ場合に土を掘り下げて仕上がり面を左のように本来の土と同じ高さにすることで、束石や基礎が露出し、シロアリの侵入が分かりやすくなる。
 地面を土間コンで覆うと土の密閉度や湿度が変化するので、直下の生き物が大きく動き、ながく建物に関与して来なかったシロアリの活性が高まることがある。その時土台や床束下部まで土間コンで覆われていると思わぬ被害につながることがある。
 しかも、この現場は根がらみによる補強でなく、トラス構造を採用することで点検を容易にしている。
(大阪/東大阪市)