入院の翌朝

平成28年8月1日。その日の朝は、いつもより少し早く職場に入っていたが、昼過ぎに体調不良のため閉店し、自宅から、かかりつけの医院に電話。体調不良を伝えると「午後の診察が3時30分からなので、その時にお越しいただければ点滴をさせていただきます。」とのことで、それまでの時間、床に入り横になっていた。

午後3時過ぎくらいだろうか、かかりつけの医院に向かうため、家内と息子の手を借りて2階から1階へ降りようとするが体がまるで自由が効かなくて、息子が「これは救急車を呼んだ方がいいんじゃない!」と提案。それに従い救急車を呼んで岡崎市民病院に運ばれました。

救急車の中で検温すると39.6℃あったそうで、実はここまでの顛末は記憶になく、後から聞いた話です。
ここまで体温が上昇すると意識が朦朧としているのか、自分で覚えているのは断片的な事項だけです。

市民病院での治療は、まずどこが悪いのかを調べていただいたと思うのですが、具体的な原因がわからず、尿路炎症ということで治療に入りました。
そこで記憶の一部に残っているのが、血まみれになった両腕です。これは、点滴の針を抜いてしまったそうで、そこからの出血だったようです。もちろん、そんなことは覚えてもいないのですが、その結果、上の写真のように点滴の針が入っているところにしっかりと包帯が巻かれているのです。

次に覚えていることは、当日というか翌2日の午前0時ころ、ベッドに横たわり動けなくなっている自分でした。頭を左右に振って見える範囲しか分からず、壁にあった時計を見ながら「何が起こっているんだろう?」と当惑していたと思います。高熱のせいか、時計が進まなかったり、逆に時間が戻ったりと頭の中はぐっちゃぐちゃで、混乱していました。夜中にもかかわらず自宅に電話を強要し、家内を呼び寄せたりしました。

2日の朝、この個室から一般病棟に移動したのですが、記憶はあるものの、何が起こっているのか、何を言われたのか、ほとんど正常に把握できていませんでした。面白いことに、ド近眼の私が眼鏡もかけずに過ごしたこともあり、接してくれる看護師さんが皆同じように見えてしまい、それもまるでAKB48のメンバーのような容姿で、「近頃の看護師さんは、こんなに若くてかわいい女性ばかりなのか?!」と思っていました。後でそれは違っていたことが分かりましたが、それほどに高熱により正常な判断ができなくなっていたのでしょう。

3日くらいになるとようやく熱も37℃台に下がってきて意識がしっかりとしてきたように思います。それにしても点滴をして抗生剤を入れ、24時間横になったままというのは大変なことです。
いざ起き上がろうとすると筋力が落ちてしまって、車椅子に移動するだけでもフラフラしてしまうのです。
看護師さんは「一人で歩けるなら車椅子は使わなくていいですよ」と言われましたが、とてもとても自分の力だけで立ち上がることなど出来そうにありませんでした。
漸く車椅子から離れられたのは、岡崎の花火大会の日、6日からでした。昼間から何度かチャレンジして、かろうじて一人で歩けるようになって、夕方には思い切ってエレベーターホールまで歩いていき、20年ぶり位で岡崎の花火を見ることができました。

6日の夕方、採血をされ、「検査結果が良ければ退院も見えてきますね。」と主治医から言われたのですが、早く退院したいとの思いと、大丈夫だろうかという心配が頭の中で戦っていました。
6日は、まだ漸く車椅子から離れられた状況で、すぐに退院と言っても、自力で動けるんだろうかという不安もないまぜでした。

病室から見た風景。

7日午前、主治医から退院の許可が下り、翌8日の朝に退院と決まりました。
自力で動けるかどうかは別として帰れるなら早く帰りたいという思いが強くなり、ふと病室の窓から外を眺めてみると、ちょうど藤川がある方向を向いているのに気づきました。
直接は見えませんが、山と山の間に挟まれたエリアが藤川のはずです。落ち着いてみたら、ずっと藤川の方を向いた病室にいた、ということですね。不思議な気がしました。

8日お昼頃に無事退院。
自宅に戻ってみると想像以上に体力と筋力が低下していて、椅子に座っているだけでも疲れてしまう日々が続きました。まずは体力・筋力をつけるリハビリからしなくてはいけませんが、一人で行うリハビリは難しいものですね。つい怠けてしまう。こういうことも仲間がいる、指導者がいるということは、とても大切なことなのだと実感します。

8月16日。あらかじめ予約してあった、かかりつけの医院へ伺いました。
実は7月中旬にCT検査をしたばかりで、その時には「腎結石と胆石が少し認められるが緊急を要するものではない」という診断を出してもらった後の入院だったので、どんなお話になるか少し不安だったのですが、結局のところ、CT検査でも分からなかったことは詫びていただき、やはり本当の原因はわかりそうもない状況でした。
現在の医学をもってしても、こうした不可解な病気というのは起こってしまうものなのですね。
とりあえず退院から一週間たっているので、もう一度採血して血液検査をすることと、体力が落ちているので、栄養ドリンクを処方されました。
栄養ドリンクというのは、種々の栄養素を多く含んだ飲み物で、それ単体ではおそらく飲めたものではないのでしょう、フルーツ系の5種類の味覚を加えたものになっています。飲んでみると、おいしいものではなく薬だと思わなければ飲めたものではありませんが、これのおかげか徐々に体力が戻ってきているように感じます。

今週の木曜日に血液検査の結果が出ます。さて、尿路炎症を示した異常数値は、どこまで改善しているでしょうか?
(まだちょっと心配ではあります(*_*) )