和風オルガンとは (今なぜ和風オルガンなのか)
 まずはじめに忘れてならないのは、オルガンとは楽器であるという原則である。次にオルガンの部類は管楽器であり、その管は限りない数と可能性を持ち得る。つまりどんな音でも作ることが出来るのである。
 その仕組みがゆえ、ヨーロッパでは、それぞれの土地で、それぞれの文化や人種の特徴に適したオルガンが創造され、様々なスタイルが生まれた。それが現在、一般的には、ドイツ式、フランス式、スペイン式、イタリア式、オランダ式、デンマーク式、と言われているもので、さらに、時代によって、ゴチック、ルネサンス、クラシック、バロック、ロマンなどの違いもある。
 さて日本では、約100年前からオルガンを取り入れており、また大変優れた日本人のオルガンビルダーが存在している。にもかかわらず、今までのところ、それらのオルガンは、外国のスタイルをそのまま日本に移動させただけであって、日本においては他の国でなされてきたような、自分の文化にふさわしい楽器を作る試みが今だされていないことは、私にとって驚きでさえあった
 このような日本のオルガン事情に物足りなさを感じ、日本の文化とヨーロッパの文化を対比しながら私なりに”日本の声”を探し求めてきた。3年余りの探求の末、今ここに私の信じる日本の音”能の声”を基に整音をした和風オルガンの完成に至った。

            リチャード・ニコル

 

鍵盤には紫檀と黒檀が使われている

 

全面に並ぶ竹の笛にはリードが使われる



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