⇐疑似働きシロアリ(上)と兵隊シロアリ(下)
・漢字表記・アメリカ乾材白蟻
・中国名・小楹白蟻
近年日本各地で発見されるようになった木生息性のシロアリ。実際には、40年以上前から一部地域には定着していて、「シ ロアリと言えばアメリカ」という集落もあります。
一つの集団は数頭から数千頭。ふつう、1本の柱や被害材に分散して生息するが、ときとして、比較的広範囲に広がることも あります。
兵隊シロアリの数は少なく、集団ごとの栄養状態によって大きさに差異があります。
固定的な労働階級は存在せず、生殖階級が働きシロアリを兼ねます(pseudo-worker)。
被害部分からは砂粒状の糞がこぼれ落ち、羽アリが木材に潜り込んだ部分には、柔らかな木粉の塊が見られます。
被害を受ける可能性は床下から天井裏までのすべての木質。被害部に接していると木質以外でも加害されます。
羽アリは温暖な日中に少数ずつ群飛し、真冬でも群飛します。
家屋の強度を低下させるような被害にはなりにくく、様相としては「見苦しくなる」とか建具が壊れる被害が一般的です。
人の活動によって持ち込まれるので、「持ち込まない」ことがもっとも重要です。