世界のシロアリ


世界には2000種以上のシロアリが生息しているといわれていますが、赤道を中心に北緯・南緯それぞれ45度の地域に広がっていま す。

レイビシロアリ科

土と関係せず、木の中だけで生活しています。また、大規模な集団になりにくいのも特徴です。

ほとんどの種では生殖階級が働きシロアリを兼ね「疑職蟻 pseudo-worker」と呼ばれます。

乾燥に強いものを「乾材イシロアリ」といい、それ以外を「湿材シロアリ」と呼ぶこともあります。

我が国では、アメリカカンザイシロアリやナカジマシロアリなど8種が生息しています。

オオシロアリ科

土と関係せず、太い木の中だけで生活する大型の木生息性のシロアリ。

我が国では、オオシロアリとネバダオオシロアリの2種が生息しています。

シュウカクシロアリ科

収穫シロアリで、枯れ草などを集めては貯蔵して食べます。

アフリカやオーストラリアなどに見られ、我が国には生息しません。

ノコギリシロアリ科

ブラジルに生息するノコギリシロアリ一種のみ。

ムカシシロアリ科

オーストラリアに生息するムカシシロアリ一種のみ。

羽根シロアリの後ろ羽根にゴキブリ同様のふくらみ(臀片)があり、卵も塊として産卵します。

かつての分類学では、このシロアリの存在によってシロアリとゴキブリの近縁が証明されました。

ミゾガシラシロアリ科

土にも木にも生息するシロアリ。多くは土壌性です。

下等なシロアリとされますが、イエシロアリのようにかなり高度な社会性や身体機能をもつものもあります。

我が国では、ヤマトシロアリ属とイエシロアリ属で11種生息しています。

シロアリ科

地球上のシロアリの約2/3を占める、いわゆる高等シロアリです。

塚を作るもの、キノコを栽培するもの、外を歩くもの、土を食べるものなど多様。

我が国では、沖縄県の八重山諸島を中心にタイワンシロアリなど5種生息しています。


1つ前に戻る トップページに戻る