AEセンサーというのはシロアリが木材をかじり取るときの微細な振動音をキャッチして数値にする機械です。
うまく使うとシロアリとのやりとりにおいてきわめて大きな効用のある道具となるものです。
AEによるシロアリ調査の実例
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和歌山県のアメリカカンザイシロアリ駆除におけるAE調査 超分散型のアメリカカンザイシロアリでも、比較的密度の濃い場所があり、その中の個体の密度の多い場所を特定して薬剤処理しました。 (京都大学農学部/山根白蟻研究所/東海白蟻研究所/岡崎シロアリ技研)1999/7 協力・丸和バイオケミカル㈱ |
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静岡県・掛川城のAE調査 蟻道や泥被があるところに必ずしもシロアリが棲息しているわけではありません。すでに現場が放棄されていたり、外敵に駆逐されていたりします。 腐り、外敵、材の固さなどから薬剤処理の必要性を判断しますが、シロアリの活動がある部分は確実にAEにキャッチできました。 (岡崎シロアリ技研)2000/9 |
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愛知県・足助城のAE調査 シロアリの活動がある部分は確実にAEにキャッチできるので、薬剤処理の目安ができました。 (岡崎シロアリ技研)2000/9 |
ターマトラックはオーストラリアで開発されたシロアリ探知機で、電磁波を照射していわば魚群探知機のように生き物の動きをとらえるものです。 優れた点としては、木材やプラ板などを透過して非破壊的に生き物(動くもの)を検知できることや時間経過を必要とせず設置直後に結果がわかることです。 ただ、注意が必要なのは機器の設置が確実に固定されていて、かつ静止状態であることが条件です。手に持ったままや地面の振動などがあるとノイズに支配されます。 したがって、設置についてはそれぞれ各自が工夫しなければなりません。 これもAEセンサーと同じで、機械に頼るのでなく技術者の判断で使用されるなら優れた機器となります。 |
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