ここはオヤシロアリ技研の尾屋勝夫さんが提供してくれた写真を展示する(見せびらかす)ところです。
したがって、写真についての権利はすべて尾屋さんに属するものです。(駄文は神谷のものです)



オペ完了
それは、屋根瓦から床下まで
押し入れから窓枠、そして隣家まで、
縦横無尽にはびこる末期状態。
ドクターOはその中心部にメスを当て
原型のまま摘出した。
よくも壊さずに掘れたものだ
「私、失敗しないので」
……と、言ったかどうか。

シロアリトマト
トマトが育つプランター。
でも、土もなければ、肥料もない。
シロアリの巣片だけが土壌の代わり。
シロアリの汗と涙で健気に育つ。
実はしっかりしていて味は濃い。
星野さんの仏壇に備えたものが
いつまでたっても腐らないとの奥さんの言。
さすがにシロアリ。さすがにトマト。

蛍光色
シロアリが白いといってもせいぜい乳白色。
しかしどっこいこちらは蛍光色。

「省エネ」だといって
電球から蛍光灯に換える家が多くなったとか。
洗濯洗剤にも蛍光色素がどっさりだ。
元祖省エネのシロアリ社会では何の意味?

只今、「婚活」中
羽が落ちて身軽になった、次は相手を探さなければ。
アリに見つからないうちに誰か来てくれないかなあ。
でもいざとなれば
一人で卵を産んじゃうからいいけどね‥‥。

人間界ではこういうのを「婚活」というそうだけど
「婚活」どころかそもそも「生活」にお困りなご様子。


道路建設
「何してるか」って? 蟻道を作ってるのだ。
我々でも必要なときは必要なだけ「道路」を作る。
某国政府のような不要な「道路」は作らない。
我々の糞はすごいぞ。
柱にも、コンクリートにも、石にもなる万能材料だ。
「道路」の概要については関連リンクを見てくれ。


我々は何者?
一応、羽アリの形だ、胸も黄色い
何か文句あるか。
しかしこれじゃあ飛びようもない
なんでこんなに中途半端になったのか
それも1頭や2頭ではないから自分だけおかしいのでない
どこかで白いまま飛び出した連中もいたと聞くが
自分で自分のことがわからない。


体格の違い
顎の下が痒い、誰か掻いてくれ
ほいきた兄貴、御安い御用や
しかし兄貴はええねえ、体が立派で
わてら大変なときの兵隊でっしゃろ
背も頭も短いし「池乃めだか」なんていわれまっせ
弟なんかもっと小さくて「猫ひろし」や
ホンマ、泣けてきまんねん


夕日とシロアリ
昔「夕日と拳銃」なるドラマがあった
「満州ーの荒おおお、夕日を浴びて--」
が主題歌の歌いだし。
もちろんシロアリは夕日など浴びないが
哀愁をたっぷり漂わせている。
「止めてくれるなおっかさん、
背中の板が泣いている」
と、いっているかどうか?


若い旦那と
亭主が早死にしたもんだから
おまいが亭主の代りだよ
しっかりやっとくれ
私のお腹のふくらみ具合で
おまいの価値が決まるんだ
サボったら承知しないよ
代わりはいくらでもいるからね


まだ戦えない
大顎はカバーされていて使えない
あと一脱ぎで正式に兵隊だ
色がないので白兵蟻ともいうが
どうやって色が濃くなるのか
なぜあの色でなければならないのか
考えると眠れそうもない。


おめでたい紅白シロアリ

昔元旦に小学校で紅白饅頭が配られた
シロアリの世界では紅白シロアリだ
酒を飲みすぎたのではない
何かの拍子に赤いものを食べたのだろう
そのうち五色のシロアリが登場するかも


継承生殖虫の大群

「副女王」などといわれるが
本当に「副」なのだろうか?
ひょっとしてこれが繁殖の主体では
それほど大きな集団でないのに
80頭あまりもいたとは


シロアリの古葉監督

尊敬する人の癖がうつるという
住む場所から言えば阪神ファンのはずだが
どうやらしぐさは広島ファンのようだ
しかも顔がちょっとパンダに見えるから
中国ははるばる広島から来たのかも


可愛いベイビー、ハィ、ハィ。

アメリカからの移住家族でも
子どもはみな、けがれがなくて可愛い
そして大人になるにつれて汚れてくる
しまいにゃ「最も厄介な虫」とヒトに嫌われる


ファッションショー

恒に春の地域のシロアリはかくも華麗に変身する
特有の前縁脈がなんと美しいことか
シロアリ界のザ・ピーナツかこまどり姉妹(古ッ!)だ
とはいえ、シロアリの玉置宏は想像し難い


床下の虹

「南の島にも雪が降る」といわれたが、床下にも虹が出る
それにしても、シロアリに色はわかるのだろうか
兵蟻の頭部が種類を越えて一様に褐色なのはなぜだ
ダミーとしてのアピールか、単なる生理現象か


「招福青松之図」作・伊江白蟻画伯

キャンバスは畳の中のポリスチレンフォーム
何の因果か畳に住み着くことになってしまった画伯、
松の木が恋しくて
望郷の念を込めて一気に描き上げたとのこと。


落翅したヤマトシロアリ

羽根の根元に切離線という切り取り線があって、
それほどもがかなくてもパラっと落ちるのです。
すでになんとなく女王のような顔つきになっています。


シロアリの巣にコヨリを入れて引き抜いた

これに悲鳴を上げるのが主婦。
これを口に運ぶのがチンパンジー。
これをニヤニヤして撮影するのが和歌山の愛好家。


西表島のニトベシロアリ

体の半分近くが頭というのはあまりにアンバランス。
円楽さんの顔よりでかい。
どこかできっと頬杖をして休んでいるにちがいない。


卵を世話するタカサゴシロアリ

卵の集積部は巣の中央から表層まで多数分散している。
副生殖虫も分散しているし、すべてに翅根があった。
たぶん、飛ばずに生殖するのだろう。


ヤマトシロアリとナカジマシロアリの羽アリ

どちらがヤマトでどちらがナカジマでしょう。
よほどこだわりのある人でないと区別できません。
ナカジマシロアリは照葉樹林のなかで育ち、割合俊敏な飛び方をします。


卵の世話をするアメリカカンザイシロアリ

こんな写真はなかなか見られません。
多分世界中でもこれほど自然な写真はないでしょう。


シロアリの微笑み

光の具合か、なぜこんな顔になったのか不思議です。
実は撮影者の気持ちを察して
本当に笑っていたりして‥‥。


水をがぶ飲みするアメリカカンザイシロアリ

「空気中の水分を利用している」といわれますが、
本当は彼らも水が欲しいのです。
乾いた木材だけをことさら好むわけではないのです。



巣を掘る尾屋さん
オヤシロアリ技研

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町市屋438-1
電話 0735-57-0222

Email: oyasiroarigiken@za.ztv.ne.jp