木生息性のシロアリの羽アリ
当社で飼育しているネバダオオシロアリのコロニーに羽アリが生まれている。昨年はたしか6月に群飛したはずだ。いくら暖かいとはいえ、3ヶ月も早く出るのはどういうことだろうか。
羽アリの発生は知り合いのところでは1月ごろから始まっているようだが、どうも土壌に関係しない木生息性のシロアリでは羽アリの発生はあまり季節に規制されないようだ。
今年1月に関西地域でアメリカカンザイシロアリの駆除を行ったが、このときにも生きた羽アリを採取している。
アメリカカンザイシロアリの場合、1月に羽アリがいるということは、ほぼ一年中羽アリが発生するといえる。それもコロニーごとにバラバラにである。
考えてもみれば、土壌性シロアリの場合、羽アリが群飛した場合の生存率を高めるためには、土の湿り具合や温度などの条件が大きく影響するので、一定の季節の雨を期待できる環境を感じ取って出ざるを得ない。
しかし、木生息性シロアリでは適当な木にもぐりこめさえすればいいので、雨とのかかわりはあまり必要としないのだろう。
だから、オーストラリアのシロアリのようにスコールの中を泳ぐように飛び出す必要もないし、「雨上がり」とか「大気圧の低下傾向」も必要ないようだ。
そのうえ、木生息性シロアリでは多くの場合小集団による生活だから、遠くに飛んでいく必要はそれほどなく、すぐ近くの木材でいい。
ネバダオオシロアリは、昨年群飛した時には、毎日十数頭ずつ群飛し、これが一週間ほど続いたが、これもたぶんその時々によって多様な形になると思われる。
2002/3