5年しかもたない薬剤で、なにが「高耐久」だ
家屋のシロアリ対策における新築予防処理は、技術者が現場に即して自分の判断で行なうものだ。
シロアリについて何も知らない役人の指図や「仕様」で薬剤を使うことほどいいかげんで危険なものはない。
なんで意味もないのに根太や内部の柱まで処理しなければいけないのか。
イエシロアリの地域では屋根まで薬剤処理しても数年でシロアリの被害に遭うし、ヤマトシロアリ地域ではまったく無意味な過剰処理である。
要するに無駄なマニュアルがまかり通っているのだ。
「高耐久仕様」の馬鹿さ加減はもう止めにしてもらいたい。
5年そこそこしか効果のない薬剤でどうして「高耐久」になるのだ。
「高耐久仕様」なるものは、高耐久でない大量生産型の安物住宅や、一部の設計士が「作品」などと呼ぶインチキ住宅に対していうものだ。
地元に根づいている工務店の作る家は元来高耐久なのだ。
そんなことをいちいち無知な役人に証明してもらう必要はないし、いちいち薬剤処理すべき部分を指図されるいわれはない。
野外の風雨にさらされる構造物の木材保存処理は別として、そもそも家屋における防腐とは設計・施工において実現するものであり、薬剤で行なうのは邪道である。
2000/3