予想はしていたものの、さずかにシロアリの「シ」の字も見つからなかった。 稚内から十数キロ南下する地点までは、山にほとんど木がなく、一面熊笹で覆われている。木は人の背丈程度の細いものがかろうじて立っているだけだ。 もちろん、公園など人の手の入ったところではある程度林があるが、いくら探ってもアリやワラジムシしか出てこない。 ある民家の倉庫の土台に緑色の薬剤が塗ってあるのを見つけ、ずうずうしく見せてもらった。家人によると、ナミダタケ対策だという。虫に食われるということはないかと聞いても虫はいないという。 この一体ではたぶん雪もそれほど深く積もらず、温度を維持できる場所がないのだろう。冬場の風は猛烈であるらしく、道路に沿って片側に雪除けの柵があるし、稚内には風力発電施設が大規模に建設されていた。 ある程度南下して森のある公園などをさばいてみたが、やはりアリしかいない。8月近いというのにアジサイが咲いている。もしもシロアリがいたとしても、活動期間が極めて少ない。 札幌では市内の公園や北海道大学構内などでヤマトシロアリを採取することができたが、やはり北海道の北部は札幌あたりとは大きく異なるようだ。 国際社会性昆虫学会議の会場で、名寄のシロアリを見つけた吉村先生は、鉄道の枕木を介して名寄まで生息を広げたのではないかとおっしゃっていた。 今度探しに行くときは、鉄道沿いに行くべきか。 しかし、北海道は遠く、お金もかかる。同じ金額でシロアリの豊富な雲南省までいけそうだ。 2000/8
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| 利尻富士と稚内を望む | こんな立派な蟻道もアリのもの (豊富) |
ナミダタケ対策の薬剤処理(稚内) |
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| アリの蟻道でも一応つっつく (音威子府付近) |
北大の松にシロアリ発見(札幌) | 札幌市内の公園でも採取 |
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| 会議の休憩中にアリの研究者と (札幌・北大) |
有名な札幌の時計台の基礎部分 (上のほうには興味がない) |