フィリピンへの入国 更新日 2000. 3.11

(1)ビ ザ

 21日以内の滞在にはビザが免除されます。ただし、出国のための航空券とパスポートの期限が(滞在日数+6カ月)以上あることが条件です。マニラでビザの取得や延長も可能ですので、いざというときは現地の旅行代理店にご相談ください。過去にビザのルールが一時的に変更になった場合がありますので出発前にご確認ください。
 フィリピン大使館大阪事務所ニュースで最新の情報を確認してください。

21日を越える滞在など、ビザについて詳しくはこちらをご覧ください。

(2)申 告

 飛行機の中で入出国カード、税関申告カードが配布されます。すべて英語ですが、近くの人に聞いてもいいですので、必ず記入しましょう。
 フィリピンの貨幣の持ち込みと持ち出しは5,000ペソまでに制限されています。
 フィリピンでの「住所」欄には、ホテル名などを記入しましょう。宿泊先を聞かれた場合、間違っても"I don't know."などと言わないようにしてください。
 申告書の書き方はフィリピン大使館大阪事務所ニュースをご覧ください。

(3)入国審査

 入国審査は混雑のため時間がかかる場合があります。無理なスケジュールは避けましょう。
 なお、、乗り継ぎ(トランスファー)の人や、マニラが最終地でない飛行機では待合室で休むトランジットの旅客がいたりしますので、漠然と人の列に付いて行かないでください。

 入国審査のカウンターに付いたら、パスポート、入出国カード、税関申告書、航空券をすぐ見せられるよう用意します。
 どんなに旅慣れても入国審査には緊張しますが、普通はここでトラブルに合うことはありません。

(4)荷物の受取り

 チェックインのときに荷物を航空会社に預けた人は、荷物を預けたときにもらったクレーム・タグが航空券に添付されています。ターンテーブルから自分の荷物を受取ります。
 普通、最後にチェック・インした人の荷物から出てきます。荷物が出てこない、あるいは荷物が破損していたり、かぎが壊れていた場合は、向かって右側にあるロスト・アンド・ファウンド(Lost and Found)というカウンターへ行ってクレーム・タグとパスポートを提示してご相談ください。
 なお、古いタグを記念のつもりで荷物に付けたままにしておくのは誤配を誘発する原因になります。必ず、ホテルについたらすぐタグを取り外してください

(5)税 関

 ターンテーブルの先に税関カウンターがあります。ここに、荷物を置いて、パスポートと申告書を提示します。
 検査の後、申告書に税官吏が署名して返してくれます。
 運がよければ、すぐ行けと手で指図されるかも知れません。くれぐれも、不必要なことを話したり、冗談を言ってはいけません。聞かれた事だけに答えましょう。

 税金の支払いなど正規の窓口でします。これらの窓口以外でお金の支払いをすることはありません。まれに、新品のフィルムやカセットテープなどが課税対象だと言われることがあるかも知れません。新品の製品は荷作りするときに包装を開けるなどして私用であることを明示するとよいでしょう
 空港職員は親切とは限りません。日本とは法律や考え方が違う場合もありますので冷静に対処してください。英語が不得意な人は、いい加減な返事は誤解のもとですので、むしろ" I am no English."といった英語でいいですから、話せないことを意思表示したほうがいいと思われます。なお、ちょとした日本語なら話せる税官吏もいます。

 マリファナ、麻薬、武器類はどの国でも持ち込みは違法です。みじめな思いをしたくない人は係わらないようにしてください。

 税関出口に両替所がありますのでまず両替をします。その後、出口に制服の係官がいますので、申告書を渡します。または箱に自分で入れることもあります。以上で入国手続きは完了です。

(6)両 替

 外に出る前に、必ず両替をします。最初は 5,000円〜1万円くらいの両替で間に合います。5〜20ペソの小銭(small money)をまぜてもらいましょう。
 なお、このときにもらうセントラルバンクの領収書は、出国時にペソをドルや円に戻すとき提示が必要になることがありますので、大切に保管してください。

 以前は下町で高額紙幣に対して率のいい両替ができましたが、今はどこでもあまり変わりません。短期滞在者には銀行やホテルで両替することをお勧めします。その他の場所での両替についてはこちらをご覧ください。
 また、高額の現金の所持はお勧めできません。ホテル、銀行、デパート、観光客向け商店であれば、ほとんどクレジット・カードで支払いができます。また、ホテルで現金支払いの場合は保証金(deposit)を預けなければいけないことが多く、カードの方が歓迎されレートも良いようです。換算レートはカード会社の決済時のレート(仲値)+1.6%くらいになります。 クレジットカードは、店がカード会社に払うべき7%くらいの手数料を請求する場合があります。地方都市や値引き交渉をしてからカードを使うと意思表示した場合にありがちです。
 カードなどのサインはパスポートの署名と一致させてください。トラベラーズ・チェックの場合はパスポート以外にもトラベラーズ・チェック発行控の提示を求められることがあります。署名がパスポートと一致しないと受付けてもらえないでしょう。フィリピンの特殊事情としてトラベラーズ・チェックは現金よりレートが低く使い勝手があまりよくありません。
 ATM(Automatic Teller Machine)が急速に普及しています。手数料は1%程度です。残った現金は出国時に円に戻しますので、必要額だけ引き出します。Master Card のATMの所在地はMasterCard/Cirrus ATM Locatorをご覧ください。
 観光客向けの商店や飲食店はほとんどアメリカドルや日本円での買い物ができます。ペソはチップ、タクシーやトライシクルの乗車、少額の買い物に必要です。通りに出ると1ペソ〜20ペソくらいの小銭がむしろ必需品です。

 2000年3月11日現在の交換レートは、1ドルが約41ペソ、1000円が約386ペソ(1ペソが約2.6円)になります。最新の情報は、Yahoo! Finance - Currency Converterまたは当サイトにカスタマイズしたOANDA為替レート変換サービスをご覧ください。
 なお、これらのレートは仲値で表示され、両替時には一般に現金で3〜4%、クレジットカードで約1.6%、トラベラーズチェック(T/C)で1%の手数料が徴収されます。従って、T/Cが一番得のはずですがフィリピンでは適用できません。

(7)市内への交通

 もし空港から宿泊先までの車が手配できるようなら、あらかじめ予約しておくことをお勧めします。(エアポート・タクシー例: Nissan Airport Shuttle
 到着ロビーを出るとエイビス(Avis)のタクシーが並んでいます。空港は別運賃ですが基本的にメータ表示の料金になり、かつてのような、いかがわしいタクシーはほとんど姿を消しました。 マニラの車検制度の導入と共に変貌したタクシー業界に、かつてのマニラを知っている人なら驚くはずです。
 ただし、タクシーの表示のない無許可営業の車や、外見が汚いタクシーに乗るのは危険です。客引きがタクシーに乗るかと声を掛けることがあるかも知れません。無許可営業の可能性大ですのでご注意ください。
 空港−都心間、深夜などはメータではなく別途運賃になります。エアコン付きとエアコンなしでは料金が違います。運賃をよくご確認のうえ乗車ください。なお、小銭がないと「つり銭がない」と言われる可能性があります。

 タクシーにチップは不要です。現地の人はタクシーにチップは出さないと思われます。しかし、観光客、特に日本人にはチップを期待しているかも知れません。感じがよい運転手で多少置いて行きたいという人もいるでしょう。チップを出す場合は、例えば55ペソのところを60ペソ出して"Thank you."と言って降りればスマートです。


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