フィリピンからの出国更新日: 1999. 4.16
(1)リコンファーメーション(reconfirmation)は忘れずに

 飛行機は通常、出発の72時間前までにリコンファーメーション(予約再確認)をすることになっています。忘れると席が空いていない限り、飛行機に乗れません。
 団体旅行では旅行代理店がしますので自分ですることはありません。個人の場合は切符購入時にリコンファーメーションは必要か、どうやってするかを購入先で聞いてください。
 リコンファーメーションは、航空会社に電話するか、航空会社に直接行き行います。航空会社の事務所に行く場合は、航空券を提示するだけなので一番簡単です。"Reconfirmation please."と言えば分かります。電話の場合は出発日、フライトNo、氏名を告げる必要があります。

 自分でリコンファーメーションする場合、受付けが英語を早く話すのでよく聞き取れない場合があります。ゆっくり復唱してもらうなどお願いしてみてください。滞在場所の電話番号を聞かれますが、連絡できる場所を正しく答えましょう。フライト時刻の変更などがあったとき連絡があります。
 到着時に空港にある航空会社のカウンターでリコンファーメーションすることもできますが、詳細は切符の購入先でご確認ください。

(2)空港税・ペソの両替

 空港使用料(Passenger Service Charge:別名、空港税 Airport Tax)550ペソ(1999.4.1改訂)と空港までの交通費以外は、なるべく現地通貨をホテルで両替するか空港の売店で使ってしまいます。空港では早朝、深夜は両替所が開いていません。
 外貨への両替にはペソに替えたときのセントラル.バンクの領収書が必要です。200米ドル相当以上の場合、領収書に記載の金額を越えての両替はしてもらえません。

 現地通貨は5000ペソ以上は国外に持ち出せません。とりあえず不要なお金は、すべて目立たないように、手荷物の奥深くしまってください。なお、現在は外国通貨の持込み、持出し制限はありません。

(3)空港までの交通

 タクシーで行く場合は、メータではなく、別途料金表がありますので必ず乗車時に金額を確認してください。また、雨で渋滞することもありますので早めに空港へ行きましょう。
 空港へ着いたら、航空券を提示してターミナルビルに入ります。ここでお金を払うということはありません。

(4)荷物チェック

 まず、他人の荷物をあずかったり、他人に荷物をあずけてはいけません。もし、マリファナなど入れられたら大変なことになります。
 現地でおみやげをもらった場合は、必ずホテルで中身を確認し、荷物チェックで質問されても答えられるようにしてください。

 荷物は飛行機に搭乗するまでに通常4回(X線検査3回)チェックされます。かなりのチェック回数です。
 パスポートと航空券を提示して柵の中に入ります。ここで1回目のX線検査があります。このときお金はないかと聞かれたら、ペソはエアポート・タックス以外はないと答えてください。
 次に航空会社のカウンター前で2回目のX線検査があります。ここで検査シールを張ってもらいます。
 なお、この過程でお金を支払うことは絶対にありません。また、ポータが荷物をだまって運ぼうとしたら、すぐ"Just moment."といって停止させてください。
 ポーターに運んでもらってもいいですが、よく金額を確認してください。

(5)チェック・イン

 荷物検査が終わってから、航空会社のカウンターに並びます。
 チェック・インは日本とほとんど変わりません。手荷物以外は預けて空港使用料500ペソを払い、搭乗券を受取ります。

(6)出国審査

 出国審査の入り口でパスポートと搭乗券を見せ、中に入ります。出国カードがまだ記載されていないときは、前もって書いておきます。出国カードがない場合はカウンター近くに置いてあります。
 出国カードは必ず自分で書きます。制服の係官が助けにきても"I can do it. Thank you anyway."と丁重に断りましょう。
 出国カードの書き方は、フィリピン大使館大阪事務所ニュースをご覧ください。
 出国審査カウンターでパスポート、出国カード、搭乗券を提出します。書類の不備がなければ出国審査はあっさり終わります。なお、滞在期間をうっかり過ぎていた場合も、期間相当の金額を払えば出国できるとのことです。もちろん、早めに分かっていれば現地旅行代理店などで滞在期間の延長手続きが可能です。
 

(7)搭乗まで

 免税店や軽食のコーナーがあります。市中のみやげもの屋より割高ですが、一挙に買い物ができますし、品質やパッケージもおみやげ向きです。

 搭乗の案内は掲示板に表示されます。搭乗開始になったら、早めにゲートに向かいましょう。ゲート番号は搭乗券に記載されています。
 途中で手荷物検査があります。身体検査と3回目のX線検査の後、手荷物の中をチェックします。聞かれたことだけに正確に答えましょう。冗談など言ってはいけません。

 更に搭乗待合室の入り口で手荷物をかなり細かく検査します。待合室にはちょっとしたスナックや飲み物を売る店があります。

(8)残念ながら

 残念ながら、マニラ空港でのトラブルの多くが出国時に発生しています。団体旅行であっても自分のことは自分で責任を持つように心がけてください。また、現金を人目につくように出し入れしないように注意してください。 財布には空港使用料など必要な金額以外は数十ペソ、数百円程度を入れ、他は手荷物の奥深く、一部はすぐ取り出せるところに隠すのがよいでしょう。

 時間に余裕を持ってチェックインすることが大切です。飛行機の出発時間がせまっていると、解決の時間も制限され、弱みになります。
 事実として、空港において一部の公務員が様々な理由を付けて日本人にお金を要求する行為があります。毅然とした態度で臨んでください。どういう法律に基くのか、オフィシャル・レシートは発行してくれるのか、なぜレシートは出せないのかなど、堂々めぐりのような質問を真剣に繰り返すことは効果があります。
 しかし、絶対に口論したり侮辱してはいけません。(侮辱は新たな、正当な口実になりますのでご注意ください。)ある場合には妥協も必要です。どうしても断わり切れないと思われる方がいるかも知れません。そのような場合もできるだけ言いなりにお金をすぐ出すのではなく、人目に付かないようにさりげなくチェルシーなどのキャラメルを早めに1箱渡すというのも方法です。 旅の最後で国の印象をだいなしにする、このような行為がなくなることを切に願っています。
 (この様な事は現在改善されて、もう無いと思われる方がいましたら、当サイト webmaster までメールをお送りください。)

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